プロフィール
島谷洋幸(國崎真広)
島谷洋幸(國崎真広)

【出身地】
兵庫県相生市


『独学』ながらもプロの世界で邁進し続ける、新進気鋭の津軽三味線奏者で、古典の世界では極めて珍しい逸材である。

幼少の頃から音楽に親しみ、14歳より『独学』で津軽三味線の奏法や楽曲などを身に付け、伝統を重んじながらも独自の演奏を築き上げ、青森県・郷土芸能協会主催の津軽三味線全国大会・各大会において多数の賞を受賞するなど、その『才』が認められている。

現在は年間150件以上もの公演・イベント出演をこなしており、自身のコンサートでは自慢の歌声(民謡・演歌)を披露していることから、『歌える津軽三味線プレイヤー』をキャッチコピーに、国内だけに留まらず海外へと活動拠点の場を展開し、多方面において活躍中である。



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過去ログ

2018年07月02日

☆感動


~ とある男性が書いた小説の一節 ~


うちは貧乏な母子家庭で、俺が生まれた時は

カメラなんて無かった。

だから写真の変わりに母さんが色鉛筆で

俺の絵を描いてアルバムにしていた。

絵は上手じゃない。

ただ、どうにかして形に残したかったらしい。

ほぼ毎日、赤ん坊の俺を一生懸命描いていた。

絵の隣に『キゲン悪いのかな?』とか

『すやすや眠ってます』ってコメント付きで。

小学4年生の時、家に遊びに来た友達数人に

そのアルバムを発見された。

めちゃくちゃ笑われて、貧乏を馬鹿にされた。

友達が帰って直ぐ、俺はアルバム三冊を

バラバラに破いてゴミ箱に捨てた。

パートから帰って来た母さんがそれを見つけて泣きだした。

破いた理由を言っても変わらず泣き続けた。

翌朝起きると、居間で母さんがゴミ箱から絵の破片を集めて

セロハンテープでとめていた。

『恥ずかしい思いをさせてごめんね』

『でもね、これ、母さんの宝物なんよ』

申し訳なさそうに優しく言われると、涙が溢れ

俺はごめんなさいと謝った。


(省略)


『プロ野球観戦の招待券を貰った』

野球場に着き、チケットを見せて入ろうとすると

係員の人に止められた。

母が貰ったのは招待券ではなく優待券だった。

チケット売り場で1人1000円ずつ払って

チケットを買わなければならないと言われ

帰りの電車賃ほどしか持っていなかった俺たちは

外に設置されてたベンチで弁当を食べて帰った。

電車の中で無言の母に

『楽しかったよ』と言ったら

『母さんバカでごめんね』と言って涙をこぼした。

俺は母に辛い思いをさせた貧乏と無学が

とことん嫌いになって一生懸命勉強した。

新聞奨学生として大学まで進み

いっぱしの社会人になった。

結婚もして、母に孫を見せてやることもできた。

そんな母が去年の暮れに亡くなった。

死ぬ前に一度だけ目を覚まし、思い出したように

『野球ごめんね』と言った。

俺は『楽しかったよ』と言おうとしたが

最後まで声にならなかった。



子供を喜ばせるのは難しい

何をしても不満そうな顔をする

それに比べて...

親を喜ばせることは何と簡単なことだろうか。

それほど簡単なことを私はしてこなかった



やば、号泣やわo(T□T)o



ひろ☆ゆき
  
タグ :小説感動


Posted by 島谷洋幸(國崎真広) at 22:45